2010年4月 記事一覧

どーんと!シルバービレッジ中央のお花見会がはじまりましたー!!
いやー晴天に恵まれ……あれれ、あ、雨が降って…
あはははは、どっこい、それでも屋内でお花見をはじめちゃうのだ!


美味しく焼けておりますなー。


また、芋煮もあつあつですぞー!


焼き鳥担当の介護部きってのイケメン(?)鈴木さん! 
同じく介護部に咲く一輪の花・・・田口さん!(このブログでは2回目の登場!)


お料理は、どどーんとこんな感じです!皆様、お腹いっぱいで食べられないよーと。
ビールも出て、屋内であっても、お花見最高でした!!

Writer:高水 直人

シルバービレッジ中央のお花見会の前日・・・
ご入居者の皆様は泰然自若、明鏡止水のお気持ちで
書を楽しんでおります。いやー、雅、和ですなー。

Writer:高水 直人

シルバービレッジ中央の事務所にいる、
ふくろうの「ふくちゃん」です。
いつもいつも、そっと上から人生の悲喜こもごもを
あたたかーく見守っているのです。
今回は、そんな「ふくちゃん」のご紹介でした。

Writer:高水 直人

今回は、別にどーっちゅうことのない内容で恐縮ですが…
私はいつもサンダルを愛用しております。
これはかかせないんですよねー。今回、前まで使っていたのが
とうとう悲鳴をあげて、で、新しく買いましたのが、これです。
4代目くらいですかねー。

Writer:高水 直人

*この物語はフィクションであり、物語に登場する人物・団体等は
 全て架空のものであります。

となりの芝が青く見える・・・
  近くを捨てて遠くに求める・・

作:なおとっち

第6話 研修生ということ

  「主任、たしか、今日から研修生が来るんでしたっけ?」
  「えぇ、そうよ。もうじきじゃないかしら」
  「今度の人は大丈夫かしら、前回の人はいるんだか、いないんだか分らないほど
   元気のない子だったから」
  「そうね。だから言ったの、今度の人は元気のある人をお願いって」
  「そうですか…」
  ガチャン!バタン!

  「おはようっす!!今日から3日間お世話になっちゃいます、荻野健一っす!」
  「………」
  「…主任…?」
  「…え?」
  「も、もしかして…あの男の子…ですか…」
  「そ、そのよう…ね…」
  「あ!ここの人っすか!今日からお世話になっちゃいます、荻野っす!」
  なんだ、あの鳥の巣のような頭は。
  「え?あ、ああ、よろしくね、荻野くんね。私、高村です。ここの責任者です」
  「そうっすか!よろぴく!」
  「………」
  「…あ、私は、な、中村です。よ…よろしく…です」
  「まじっすか!よろぴく!」
   今回のはまた、えらいのが来たねー。
  「あ、こ、こちらは利用者様で、留守さんです。―――留守さん、今日から研修に
   来た、荻野くんです。どうぞよろしくね」
  「留守さんって言うんすか!チョーありえない名前っすね!」
   あなたも存在じたいがあり得ないよ。
  「よろぴく!」
   ……よろぴく。
  
  「留守さんはね、うちに週3回いらしているの、家柄も凄いのよ、何でも
   東北の名家ですから」
  「まじっすか!チョーリスペクトっす!」
   ………。
  「あ、あはは……。つ、つまり敬意をあらわしたってことよね、荻野くんは」
  「そうっすね!」
  「戦国時代からの家系なのよ、たしか…」
  「直江っすか!おでこに《LOVE》の!」
  「ラブ?いや、直江兼続ではなかったわ。荻野くん……歴史に詳しいのね」
  「ゲームで覚えたっす!」
   なるほど、分かります。
  「ところで荻野くんは、学生さん?」
  「そうっすね!福祉系の大学行っちゃってます!」
  「えぇ?!は…はは、そうなんだ…」
  「元気がとりえっす!」
   でしょうね…。
  「風邪ひいたことないっす!」
   ウイルスはあなたに付かないよ、たぶん。
   シュッシュッシュッ。
 
  「おお!若造!貴様は何者じゃ!」
  「あ、室井さん。あ、ああ、この男の子は学生さんで今日、研修に来たのよ」
  「ここに来ちゃいました、荻野っす!よろぴく!」
  「な、なぁーにが、よろぴく、だ!日本男児ならきちんと言葉を遣わんかい!」
  「かっこいいっすね!チョーリスペクトっす!」
  「な、なんだー?」
   あんたを尊敬してます、てこと。
  「なにペクトか知らんが、邪魔だ、そこをどかんかい!」
  「それ、何んすか?」
  「ん?おまえ、これ知らんのか。これは俺の愛車、カワムラだよ!」
  「かっこいいっすね!」
  「そ、そうか…。ふーん、知らんのか、おまえ。じゃ、ちょっと俺と勝負せんか?」
  「室井さん、よしなさいって」
  「主任さん、黙っておれ。これは男と男の勝負なんじゃ」
   バカだねー、あんたは。かかわらないほうがいいよ、荻野くん。
  「まじっすか!いいっすよ!」
   あんたもバカだ。
  「よぉーし!決まった!じゃ、貴様はあっちにある車椅子に乗れ!いいか、
   コースは、ここをスタートして、あそこの長テーブルを左に曲がり、カウ
   ンターを横切りながら、あの柱と観葉植物の間をくぐり抜け、そして、
   ここに戻ってくる、どうだ!」
  「まじっすか!チョーおもしれー!」
  「よぉーし!主任さん、スタートのピストルを鳴らせ!」
  「ないですよ、そんなの」
  「んじゃ、仕方ない!―――スタートだ!」
   シュッシュッシュッ!
  「あ、ずりー!」
  「はははは!ついてこれるか、若造よ!」
  「くー!まじでムカついた!よーし!おりゃおりゃおりゃ!」
   シャカシャカシャカ!
  「お!やるのー若造!しかし、この室井源次郎、まだまだ負けるわけには
   いかんわい!」
  シュッシュッ!キキー!シュッシュッ

  「うわー凄い、室井さーん!中村さん見た?あの曲がりかた、凄いわー!」
  「おお、ついてくるのー若造!ふふふ、しかし、ここを横切り、最終の魔のS字
   カーブは、どうかの!」
  「おりゃおりゃおりゃ!」
  「きゃー主任さん!荻野くんも凄いわー、追いついちゃった!」
  「でも、あの勢いで、あそこの柱は曲がれないんじゃないかしら」
   シュッシュッ、キキッ、キキッ、シュッシュッ
  「室井さん、やるじゃないの、わけなく曲がってったわ。室井さん、負けるな!」
  「はははは!これるか、若造!」
  「何をーー!!」
   シャカシャカ、キキッ、キキッ、シャカシャカ
  「きゃー主任さん、荻野くんもやるじゃない!頑張って、荻野くーん!」
  「おおっ?やるな、若いの!」
  「チョーおもしれー!!」
  「よぉーし!もう一周で決着じゃ!若造、いざ勝負!」
  「こっちこそ!」
   シュッシュッシュッ!シャカシャカシャカ!
  「負けるな!室井さーん!!」
  「頑張ってー!荻野くーん!!」
   ア、アホだ、この人たち…