2010年4月 記事一覧

前回、シルバービレッジ中央のショーウィンドを紹介しましたが、
全体を紹介するのを忘れてました。全体だと、こーんな感じです。
手前味噌ですが、うーん、いい感じです。

Writer:高水 直人

*この物語はフィクションであり、物語に登場する人物・団体等は
 全て架空のものであります。

となりの芝が青く見える・・・
  近くを捨てて遠くに求める・・

作:なおとっち

第9話 森さんの再度おすすめ福祉用具ということ

   ピンポーン。
  「こんにちは!《すこやか福祉用具》の森 新太郎です!」
  「お待ちしてましたわ。平さんはもういらっしゃってますよ」
  「奥様、ご無沙汰してます。いやー、あいかわらず広いお宅ですねー、失礼しまーす」

  「森さん、こんにちは。今日は新商品を持ってきてくれたんですよね」
  「平さん、お世話さまです。はい!今日は自信作です。あ、留守さん、こんにちは!
   是非期待しててくださいね」
   こんにちは。今回は期待していいんですね。
  「あれ、留守さん、そんな心配そうなお顔をされるなんて心外だなー、あはははは」
   だって前回は車椅子が火を噴いたんですよ。
  「あ、今回は大丈夫です。前回のようなことはないですから。でも、前回は前回で、
   僕は好きだったんですけどねー」
   私はイヤでした。
  「ところで、森さん、今日は何をお持ちになったんですか?」
  「はい!今日は、最新型の車椅子と、あと、これが凄いんです、ふふふふ。日本初の
   介護型ロボットです。あ、もちろん、これは介護保険外ですけどね」
  「へー」
   また何やら不吉な予感が…。
  「では、まず、これです!『モビルアーマー車椅子2010』です!」

  「お!また今回も、えらいごっつい車椅子ですねー」
  「ええ、多少重厚感ありますね」
  「森さん、この背中にある、ランドセルみたいなものは何ですか?」
  「はい、奥様。これは…ふふふふ、これはのちのちのお楽しみということで。では、
   早速、留守さん、乗ってみてください」
   はいはい。
  「では、留守さん、右肘に十字になっている、ボタンがありますね、まずは左を押し
   てみてください」
   またボタン式なんだ。分かりました、はい。ポチッ。
   ウ、ウイーン!ガチャガチャガチャ。ニョキーン!
   おわ!
  「あ!足が出た!」

  「た、平さん、あ、あれ、足ですよね。車椅子から、あ、足が出てます…」
  「え、ええ、奥さん」
  「それでは、次に十字ボタンの右を押してください」
   は、はい…。ポチッ。
   ウ、ウイーン!ガチャガチャガチャ。ニョキーン!
   お、おわ!
  「ま、また足が出た!」
  「ふふふふ、これが今回の自信作ですよ!なんと、車椅子から両足が出ちゃいます!」
  「ほー!」
  「み、見上げるようですわ、あまりにも高くて。お、お母さん、大丈夫?」
   大丈夫ではないです!
  「そうですか、いやー嬉しそうですねー、留守さん。気に入っていただけましたか」
   いやいや。
  「平さん、も、もはや、これ、ロボットですね…」
  「え、ええ…」
  「留守さん、今度は十字の前のボタンを押してみてください」
   お、押すと…また…噴射じゃ…。
  「あははは、噴射はしないですから、大丈夫です」
   で、では…。
   ポチッ。
   ギュルギュルギュル!
   ん!
   ガシャンガシャンガシャン!ガシャンガシャンガシャン!
   おわ!
  「は、走った!」
  「きゃー!お、お母さんが!」
   あわわわわわわ!
  「ふふふふ、ここが前回と違うところですね。車椅子の車輪がまわるのではなく、
   車椅子じたいが、走っちゃうんです!」
   あわわわわわわ!
  「今回のは、ガンダムからヒントを得ました。かっこいいっすねー」
  「と、とめてください、お、お母さんが…」
  「そうですか、残念ですねー。では、留守さん、十字の下のボタンを」
   は、はい…。ポチッ。
 ギュルン、ピタッ。
   と、止まった!
  「も、森さん…ち、ちなみに、そのランドセルってのは、もしかして、また…」
  「あ、これですか、はい!ジェット噴射です!10メートルはジャンプします!」
   やっぱり!
  「ゴ、ゴホン…、ええ、森さん、それはも、もういいですので、で、介護型ロボット
   は…どこに…」
  「あ、はい、そうですか。では、改めて、介護型ロボット、名付けて『ゲッターロボすこやかスペシャル』です!では皆さん、リビングの窓から庭をご覧ください!」
  「え?」
   え?

  「あ!も、もしやあれですか、奥さん…」
  「え?平さん、どこです?」
  「あの、庭に…立っている、あ、あのロボットが、そうじゃないですかね…」
  「ええ!あ、あれなのー!」
   おわ!
  「ふふふふ、全長3メートルあります!いやー苦労しましたよ、引っ越しの車で運ぶ
   しかありませんでした。どうですか、留守さんの家だからこそ、実現できましたね!」
  「で、でかすぎる…」
  「あ、あれじゃ、家に入りませんよ」
  「ええ!奥様、入りませんか、うそでしょ!」
  「入りませんよ、大きすぎます」
  「そんなー!食事、入浴、排泄、移動、移乗、調理から掃除まで、全てにおいて介助
   できてしまうんですよ。1万のシュミレーションがプログラミングされてるんです」
   や、やっぱりアホだ、この人…。
  「さすがにでかすぎますよ、森さん。それに、あの大きさで、どうやって介助するん
   ですか。人がつぶれます」
  「そっかー、ダメかー。家に入らないんだ、そっかー」
   いや、だからそこじゃないでしょ。
  「では奥様、こうなったら、番犬にどうですか。留守さんの広いお庭にピッタリ!
   いかかでしょう?」
  「それはちょっと…」
  「あ、ボタンを押すとパンチも飛び出しますよ!防犯には最適です!」
   あなた、一度あのロボットのパンチをうけなさい。

シルバービレッジ中央のショーウィンドですが、ディスプレーの
模様替えをしました。今回の主役は、カエルくんです。
これから鬱陶しい梅雨の季節に入りますが、梅雨といえば、カエルですよねー。
で、あじさいをバックに、カエルくん、パチリ!

Writer:高水 直人

今回は在宅福祉部の事業所内の一部を紹介しまぁす(≧▼≦)
在宅福祉部では観葉植物を育てていまぁす!名前は大きいのから
花太郎(サンセベリア)、花次郎(ドラセナ)、花三郎(ヤシ)です!
かれこれ全て六年目選手です。
年々大きくなってきて、今では購入時の倍の大きさになっております(^0^)
皆様もお立ち寄りの際は成長をみてください!

Writer:中井 紫鶴


本日は、月に1回の料理教室です。
今回は「ちらし寿司とマカロニサラダ」を作りました。
ご入居者の皆様に玉子や海老、菜の花を切っていただき、酢飯へ投入!


できあがりは、こーんな感じです。おいしそうでしょー。

Writer:高水 直人